ファクトリーギアでは国産・輸入工具など全世界から選りすぐりの上質工具を販売しています。ガレージライフ・DIYを楽しむアマチュアのみなさんから、プロメカニックのメンテナンス作業まで皆様の工具をフルサポートします。もちろん通信販売もOK。全国8店舗とあわせてご利用ください!
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ある日の事。僕のお店のなんたるかを知らず、工具にさしたる興味もない普通の女性が僕の会社と取引をするにあたってお店を見学にやってきた。
『うわあ、工具ってきれいなんですね。カワイイのも一杯ありますね。でも、随分高いですね。100円で買えるようなドライバーが1000円以上するんですね。』その通り。うちのお店は工具の専門店。中でもネジ回しに関しては国内外世界中から逸品とよばれる逸品をかたっぱしから集めているお店なのだ。そんじょそこらのドライバーとは訳が違う。ましてや100円のドライバーとなんか一緒にされてはたまらない。
『とにかく、一回使ってみてくださいよ。今まで持っていたドライバーのイメージが吹っ飛びますから』と、僕。結局カワイイからという理由でその女性はスイス製のカラフルなプラスドライバーを一本だけ買って帰った。
それから数日後、ミーティングの席で会った彼女は開口一番こういった。
『この間のドライバーびっくりしました。今までのドライバーとぜんぜん違いますよ。いろんなところのネジ一杯回しちゃった!』と、こういう話をしてもほとんどの場合はそんなバカな、ドライバーごときでなにがびっくりだ。と、いうことになる。
ところがホントに質の良いドライバーはびっくりするほど使い心地が違う。実はドライバーでもスパナでも上質な工具には一般的には全く知られていない(気が付かない)沢山の工夫が盛り込まれている。そしてその盛り込まれた沢山の工夫が、びっくりするような使い勝手を生み出しているのだ。ドライバーというあまりスポットのあたらない道具にも、シンプルであるが故に見過ごされがちな沢山の魅力に溢れているのだ。
そのドライバーはなぜびっくりするほど使い勝手がよかったのか?
引越し作業ともなればでっかい家具の解体はよくある話。いざ解体してみようとネジと向き合ってみるとどれもこれもネジ穴が壊れてしまっていて全く回らないなんて事はよくある話。実はあれ、電動ドライバーの使用が原因というケースが多い。
巷に一般家庭用として出回っている電動ドライバーにはほとんどクラッチ機能がついていない。このため、硬く絞まったネジを緩めるときのトルクと同じトルクがネジ締めの時にもかかってしまうわけで、これではネジ締めでネジの頭を壊してしまってもおかしくない。
だからもし、ネジを壊さないで締めたいのであれば最後は手回しでトルクの感触を手で感じながら締め上げるのがベターということになる。しかし、その手回しの締め上げでも質のよいドライバーを使わなければ電動ドライバーでオーバートルクで締め上げた場合以上のヒドイ状況でネジを壊してしまうこともある。
100円ショップなどで買ったドライバーを使うとネジを回している時にドライバーの先端部分のメッキがはがれピラピラとシルバーが舞うという経験はないだろうか。実はこの段階でネジはもうすでにピンチなのだ。良質なドライバーは先端部分には決してメッキを施すことはない。ネジの角度とぴったりと合うように作られたドリルの先端にメッキを施せばそこにしっくりとビスに食い込むような精度は生まれない。
又、よくあるマグネットで磁化されたドライバー。ネジを回したときにネジを落とさず便利だといわれているが実は上質なドライバーではシャンクを磁化させるようなことはしない。磁化させてしまえば砂鉄を吸い上げビスとビットの間に隙間を作ってしまい、これも精度の高い作業の邪魔になるからだ。
精度の高いドライバーであればビスはしっかりとドライバーの先端に食い込み、なんとマグネットの力などなくともビスを吸い上げてしまうのだ。そして、そのような機能のすべてを持つスイスPBボーマン社のドライバーこそ、前述の女性が手に驚きを感じたドライバーなのだ。
そんな上等な工具なんてプロのもんだから、素人のあたし達にはもったいない。とよく言われる。しかし、実は技術と経験を持ち加減というものがわかっているプロは工具の力を借りずともいい仕事が出来る。しかし、素人には技術も加減もわからない。加減がわからずせっかく買った高級な家具のネジを安い工具を使って片っ端から壊している状況が今の日本ではあまりにも多い。
上質な工具は手の機能を補足し間違いなく僕達の素晴らしいパートナーとなってくれるのだ。

上質なドライバーにはこの他にも目に見えない様々な工夫が施されている。例えばドライバーシャンク。なんの工夫もないただのシャンクのように見えるが実はシャンクの中心部の硬度と表面の硬度を微妙に変えてある。これはねじりのトルクをジワジワとゆっくり伝えることでよりビスを壊さない作業をサポートするための機能なのだ。

又、最近、欧米で人気を集めているスタイルがシャンクを丸ではなく六角の形状にしたもの。これはグリップでかけるトルクでは足りないときにじかにシャンクにスパナなどをかけてパワフルに使う機能。日本国内でもこの傾向は高まってきておりKTC、コーケンなどでも主力のドライバーの軸に角軸を採用してきている。しかしファクトリーギアがPB(スイス)と2000年に共同で開発したドライバーではすでに角軸を採用していたのだ。【奥からKTC、KOKEN、PB(ファクトリーギアコラボ限定モデル。現在は販売していない)】

最後に先端の精度、硬度ともに非常に定評の高いPBボーマン社のドライバーの先端はやや赤みがかっている。これは使われている鉄の材質の中でもクロームバナジュームという成分が高いことを意味している。PBのものに限らず他社製品でも製造のロットによって先端に赤みがかかっているものがみつかることもある。もし、みつかればそれは即ゲットすべし。
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