店頭のレンチコーナーで目立たないけど独特の雰囲気を醸し出している、そんなKTCのプロフィットツール。
表から見るとKTCの「K」の字も書いていないため、手に取ってジックリと見るまでKTC製品だと分からない方も意外と多いのですが、このプロフィットツールは21世紀バージョンともネプロスともまったく異なる、実に通好みな逸品なんです。
スパナ部分のアップ。
左から21世紀バージョン、ネプロス、プロフィットの12ミリです。
写真では分かりにくいかもしれませんが、鏡面仕上げのネプロスとも、従来の梨地処理とも違うツルッした艶消しというか、どことなくヨーロッパ工具に通じるような仕上げが実に上品!
とにかく薄く、細く、見るからに繊細な顔つきです。
握り部分の中心の肉を抜いてレンチ本体の軽量化と指の引っかかりを良くするという手法は、のちの21世紀バージョンツールに対しての布石のようで面白いですね。
更に特徴的なのが、メガネレンチとオープンエンドレンチ。
通常この手の工具は8ミリ×10ミリ、10ミリ×12ミリのように左右で異なるサイズの組み合わせとなりますが、プロフィットは左右ともに角度を変えた同じサイズを採用しています。
反対側に持ち替えてサイズを変えるのではなく使用状況によって使い分けるといった、何とも通好みな仕様が長年に渡って『違いが分かる』メカニックの間で愛され続けている理由のひとつなんです。
ラインアップはコンビネーションレンチ、メガネレンチ、オープンエンドレンチの3種類。
残念ながらミリサイズのみの設定ですが、13ミリや15ミリもラインアップされているので産業系や自転車のメンテナンスにも使えそうですね。
作業性を最優先した結果、余分な肉を全てそぎ落とし極限まで薄く、軽く仕上げられたプロフィットツールは非常に繊細な、日本人らしい工具です。
商品名の通り、プロの手にフィットするために生まれてきたプロフィット。
お店のレンチコーナーで、今日もいぶし銀の輝きを放ちながら、お客様の手に握られる日を待っていますよ!



