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『工具屋が語る工具』初級編(本格的な工具にはじめて触れるあなたへ)
『ドライバーよもやま話』第1話. 国産ドライバークオリティーアップの裏話

なぜ国産ドライバーの性能が向上したのか

 ANEXというドライバーを知っていますか?
 日本の工具作りといえば新潟三条。この三条という地域の中でも、ドライバー作りに関しては歴史あるメーカーがANEXです。
 正式な社名を株式会社 兼古製作所といい、KANEKOという名前からKをとってKANEKO→KANEX→ANEXというブランドが作られたそうな。→案外いい加減??


 なぜ、ANEXのドライバーに注目したか?
 まず、ここ数年国産ドライバーの品質が著しく向上している訳を探索するうちに、このANEXというドライバーに行き着いたのである。又、ANEXというブランドを調べていくうちにこのメーカーの過去も、非常に興味深かったのでここで取り上げてみることにしました。
 ANEXについてお話する前に、なぜ最近国産ドライバーの性能が向上しだしたのか?この辺についてのお話から始めたいと思います。

 実は、この謎を解明するカギはコードレスドライバーの性能向上と深く関係があったんです。
 御承知の通り日本のコードレスドライバーは世界最高の水準で、ナショナルを始め、マキタ、日立などが凌ぎを削ってます。近年この競争が激化し、JIS規格では+2番のドリルを回すときのトルク設定は約1.8キロであるのに対して、今日流通しているインパクトドライバーの設定トルクはなんと、

7.2V→5キロ
12V→10キロ
14.4V→13キロ

もあるんです!
 このトルクアップの背景には、テクスビス(ピアスビス)《ドリルの刃先が先端についている》などと呼ばれる建築用のビスの開発が背景にあって、下穴を掘ると同時にビスをねじ込むという、非常にトルクのかかる作業が要求されだしたのであります。
 これには、電動工具の性能向上がなければ建築現場でのユーザーの声に応えられない。そこで、電動工具メーカーは必死でトルクアップを図っていったわけです。

ところが!!

 今度はビスを回すビットがすぐにデロデロにだめになる。よく建築現場でベルトに職人さんがビットホルダーをつけて、ビットがなめだすと新しいビットをぱあっと差替えます。でも、そんなに頻繁にビットがなめちゃあ仕方無い・・。
 そこで、今度はハンドツールメーカーがこぞって、この最高13キロというお化けのようなトルクにも耐えうるビットの開発に血眼になったという訳です。

 と、いう訳で今日はこの辺で・・・・。
 次回は、いよいよ、ANEXに迫ります・・。

 

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